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安曇野写真記 第2話 向かう目的地。口笛はカノン。

こんにちは。

今日はお友達には好評だった『国営アルプスあづみの公園写真記』第2弾です。

なんか1話目はまったく写真記じゃないんですけどね…。淡い。うん、淡い。

さて、じゃあ早速ですが…

続きです。

また追記で会いましょう( ・`ω・´)

では、ごゆっくり…。















 国営アルプスあづみの公園のイルミネーションを知ったのはラジオだった。

地元放送局がやっている番組がちょうど、放課後にやっている。

私はよく放課後、部活もやらないでポケーっとしているときはイヤホンを耳に入れ、ラジオを聞いていることが多かった。

そこで、リポートされていたのがクリスマスに合わせたあづみの公園のイルミネーション。

12月の頭から既に何人ものお客さんがいらしている、なんてリポートしていたような気がするが、

そんなことはどうでもよかった。

クリスマスイルミネーション。

まさに時期的にもぴったりである。

さやかさんはクリスマスコンサートを。

私はクリスマスイルミネーションの写真を。



千紀「このあいだのコンサート感動したよ。あ、そうだ。そうだ。この写真さ。貰ってくれないかな。」


さやかさん「え?なにこれー?うわぁ、綺麗。」


当時こんなコトばっか考えていた気がする。

いや、日本の男子高校生なんてこんなもんだ。


だから、さやかさんが喜んでくれるような写真をプレゼントしようと当時は燃えていた。

プレゼント


そして、クリスマスコンサートを途中退室した私は、

同じく途中退室して、先に駅へ向かう清田を自転車で追いかける。








電車はそう何本も出ているわけではない。

田舎の弱点だが、こればっかりはしょうがない。

だから6時半の安曇野方面行き発の電車に乗らねばならない。


正直、松本に住む私にとって電車に乗るということ自体経験が少ない。

小学校も。中学校も。高校も松本だったし、乗る機会がないのだ。

だから、私は券売機を扱えない。

これは痛い。

というより、時刻表の読み方だって危ないもんであった。

当時「上り」と「下り」の意味が理解できなかった。


しかし。私には今夜助っ人がいるのだ。

写真バカでありながらも、私よりは世間一般の常識を知っていそうな写真部部長の清田がな。

彼は私にとっては幸運なことに、あづみの公園のある安曇野から高校に通っているのだ。

そして、あづみの公園がどこにあるかも知っている。

ついているどころの騒ぎではない。

もう神様が行けって言ってるのである。


あづみの公園にイルミネーションを撮りに行こうと決めたときは一人でなんとかバスにでも乗ってどうにかするつもりだったが、

清田に少し話してみると


清田「千紀くんがこの寒い冬に写真撮りたいなんて…どうかしたんじゃないの?」


千紀「いや、それはそのあるんだよ。いろいろ。」


清田「いいよ?あづみの公園でしょ。一緒に行こうよ。」


と、すんなりと案内役もしてくれる上に…

音楽部のクリスマスコンサートにも付いてきてくれたのである。

勿論、何故私がコンサートに顔を出すのかは私なりの筋の通し方として、話してあげた。

それを聞いて結構、ノリ気でいてくれたみたいなのでホッとしているのが正直な気持ちだった。








そして私が駅についていた頃には、清田は既に駅に着いており…


切符まで買っておいてくれるというなんか、これから男ふたりでイルミネーションを観に行くというシチュエーションを考えると複雑な気分。

それでも礼を言い、電車を待つ。

松本電鉄jr

そして電車が到着し、乗り込むと意外や意外。

夕方のこの時間というのはかなり混んでいる。

サラーリーマンも多いし、OLぽい人もいる。それより多いのが女子高生。

私は座れなかったのでつり革を掴んで立っていたのだが、こう女性と数センチの距離を保っているというのは、

なんかオアズケをもらった犬になった気分。

電車が揺れると、ぶつかったりするのである。しかもサンド状態。

もう当時の私にとっては、なんかの糸が切れましたよ。

自分より年上のOLに囲まれて、ふわふわされるのである。もう…








しかし、40分ほど乗ったところで目的の駅の「とよしな」へ着く。

各駅停車だったので、止まるたびに清田に「まだ大丈夫?」なんて聞いていた。

電車に乗った経験が浅い人は本当に、「乗り過ごさないかな」なんて心配しているのである。


そして、とよしな駅に着いてびっくりしたことが。

小さかった。私は松本駅みたいな駅が普通の駅だと思っていたが、まさかこんな駅が存在しようとは…。

豊科駅

さて、私は到着してそうそう清田から衝撃的なことを聞かされる。


清田「あ、千紀くん。平日はさ、観光バスお金とるみたいなんだ。」


千紀「え?そうなの。ラジオじゃ無料シャトルバスが出てるって聞いたんだけど@@」


清田「休日だけだろうね。だからさ」


千紀「うん?」


清田「うち来れば、妹の自転車貸すからさ。自転車でいこう。」


千紀「お、おう。」


と、バスに金かかると聞いて思わず反射的に、清田の家まで行き、そこから公園まで自転車で行くことにOKしたわけだが…


清田「あ、千紀くん。ちょっと待ってて。」


千紀「う、うん」


清田「自転車取ってくるから。」


千紀「…?(´・ω・`)」


理解するのに数秒かかったのだがこういうことだった。

清田は家から駅までは自転車で通い、電車に乗って松本に来ている。

だから自転車は駅の駐輪場に止めてあるからそれを取りに行ってくると言っているのだ。


待て。

つまりは、清田は自転車で駅まで来るような距離に住んでいるということになる。

誤算だ。これは誤算だ。


それでも一応確認。


千紀「なぁなぁ、お前の家って遠いのか?ここから。」


清田「そんなことないよ?5kmくらいじゃないかな。」


千紀「そうか。ここってなんでタクシーがないんだ?」


清田「田舎だから。」


千紀「そうか。シャトルバスはなんで来ないんだ?」


清田「平日だから、数時間に一本とかでしょ?ていうかあの公園って普通は車で行くとこだからね。」


千紀「そうか。次の松本行きは何時だ?」


清田「さ、走ろうよ。千紀くん^^」



…。終わった。5kmってなんだよ。

小学生のマラソン大会じゃないんだぞ。

だが私にもプライドがある。

小・中学校とサッカーで鍛えたこの足腰があるのだ。


清田「千紀くんって結構走れるんだねー。俺さ、中学まで陸上部だったけどなかなかだよ。」


勿論、応援のためにお世辞として言ってくれたと思う。とことん、世間を知っているなあと感じてしまう。

だが、そんな応援と私の足腰の筋肉は虚しく1km地点でバテる。


千紀「もう無理…ていうか、自転車代われよ。こっちは教科書のカバンも背負ってるし、カメラバックだって持って入ってるんだぞ。」


清田「うーん、そうだね。じゃあ、近道する?」


駄目だ聞いてねえ。

だが、近道があるならそっちを選ぶのが人間。


千紀「勿論、近道だ。で、5kmが何キロになるんだ?」


清田「2kmくらいかな。」


千紀「最初からそっち言えよ。あと1kmじゃねえか。」


清田がなにか言いかけていたが、近道を進むことにしたようだ。

そしてなぜか田圃の畦道へ。

当時、といっても今もそうだと思うが、安曇野の堀金村というところを走っているわけなんだが、ど田舎なのである。

どが3つほど付くくらい。

当然、街頭なんてない。星明かりが道を照らしているのである。

が、そんな星の光が煌々としているわけもなく松本よりもすごく綺麗に見えるよーっていうレベルで

別に視界がよくなるわけじゃない。

足元が見えない、砂利や石がごろごろ転がったような田んぼの畦道を走っているのである。

それも何キログラムもするカメラバックを持って。


清田「千紀くん頑張るねー。ほんと、どうしたの?」


千紀「言っただろ、さやかさんのためにな。あんな素晴らしい演奏だったんだ。俺もなにかお返しをしないとな!」


清田「はぁ…まぁやる気になってくれるならいいけど。」


千紀「そういえば、今日のアレなんていう曲なんだ?♪トゥ~トゥラトゥトゥトゥララ~♪みたいなの」


清田「あぁ、カノンだよ。カノン。」


千紀「いい曲だよなぁ。あぁいのに触発?されて、俺って芸術思考が高まるというか。」


清田「へぇ。単純なんだね。」







そして、足元が見えない道を進むこと数十分。

清田家に到着。

ここからは自転車が貸してもらえる。もうあとはスーイスイッていう具合に国営アルプスあづみの公園まで行けそうである。


千紀「なぁなぁ。ここから公園までどのくらいなんだ?」


清田「うーん。頑張りにもよるけど、行きは登りだから20分くらい。30分かな。」


千紀「結構距離あるな…まぁ、もう7時過ぎたし急ぐか。ていうか真っ暗(ー_ー)」


清田「だって、コンサートなんて出るんだもん。しょうがないでしょ。」


千紀「あのな、コンサートはな出てなきゃ、ここにはいないわけ。」


清田「あー、はいはい。行くよ。飛ばすから付いてきてね」


千紀「抜かれないようにな( ・`ω・´)」


が。既にあぜ道を通ってきた私の疲れきった足では自転車のペダルを漕ぐということすら苦痛。

しかも、言い忘れていたが、冬なのである。

長野の冬である。寒いのである。もう氷点下近い。

しかも、ここ安曇野は松本よりもさらに寒い。自転車で風を切る度に手が痛い。

もう悶絶。顔も冷たくて痛いし…。もう私は学生の頃、地球温暖化を本当に望んだ。

どうして、長野は寒いのか。

一年中、暖かければ服だって安上がりで済むのに。とか色々考えていたものである。


寒い登り坂を全力で自転車を漕ぐこと30分弱。

なにやら、やけに明るいところがあるのが確認できた。


どうやら、着いたようである。


「国営アルプスあづみの公園」に。

安曇野公園1
                 (PHOTO BY 千紀)


さ、寒いけど撮りますか。

さやかさんにプレゼントする最高の一枚を撮るために。


終電は、あと2時間後。9時半には駅に居たいところ。

現在、7時半過ぎ。

勝負は1時間半。



12月のクリスマス・イルミネーションに飾られた公園を

青年は、

1時間半という長いようで短い時間のなかで、寒さと闘いながら最高の一枚を撮ることができるのか。




   
               第2章 完





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こんにちは!
お疲れさまでした!

いや、まだまだ写真記と歌いながら写真撮ってないですね。笑
まぁ、ラストに一枚載せることができましたのでよしとしましょう。
え、ちょっと強引だなって?
そういう辛口な評価は望んでませんからね!( ・`ω・´)

私ね、褒めて伸びる子なんです。笑


次で終りにしたいなあ。
実はこの追記は土曜日に書いているものなので比較的新しいです。えぇ、比較的です。笑
本編は2週間ほど前に仕上がっていたんですけど。
1話目同様、過去記事のなかに未発表記事として埋もれておりました。笑

残念ながら3話目はまだ手着けてないのでいつ挙げられるか微妙ですが…頑張りたいと。

それでは、また。


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[ 2011/07/18 13:00 ] 安曇野写真記 | TB(0) | CM(1)

こんばんは

すごく楽しい記事ですね!
私も見習いたいです。

部長のキャラの良さに惚れました(笑)
きっとイイ人なんでしょうね。文章から人柄がにじみでています。
しかしマラソンは災難でしたね……。

続き楽しみにしています。がんばってください
い!
ヽ(*゚д゚)ノ写真キレイ~
[ 2011/07/18 22:08 ] [ 編集 ]

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